むし歯治療

むし歯治療について

１．むし歯とは

むし歯とは、歯の表面が溶け出す病気で、甘い物や冷たいものがしみるといった症状が現れたりします。また、進行すると表面のエナメル質だけでなく、象牙質やその奥の神経（歯髄）まで浸食されて、何もしていなくても痛みが生じるようになります。
むし歯の原因は、口の中に潜んでいるミュータンス菌などのいわゆる“むし歯菌”です。たくさんのむし歯菌はプラーク（歯垢：食べかすなどの汚れが固まったもの）を形成して歯の表面に張り付き、酸をだして歯を溶かすと考えられています。そのため、むし歯はブラッシングなど口の中の衛生管理がうまくできていない場合に発症しやすいです。

２．むし歯の治療

ごく初期であれば歯みがきやフッ素を使った予防処置で済むことが多く、早期の段階で治療を行えば、簡便で短時間な治療のみで改善することがほとんどです。一方、歯の神経が通っている深部にまで浸食が及ぶと歯髄を取り除く治療が必要になり、さらに進行すると抜歯しなければならないことも少なくありません。むし歯はよく見られる病気のひとつであるため軽く考えられがちですが、重症化すると歯を失うこととなり、最終的にブリッジや入れ歯が必要になります。

参考文献

日本歯科保存学雑誌
日本口腔衛生会雑誌